エアバス・ヘリコプターズは2016年6月1日(水)、「クリーン・スカイ2」プログラムとして取り組む高速コンパウンドヘリコプター実証機で風洞試験をこのほど完了したと発表しました。
実験で機体の高速性能や効率性、環境性能など各種性能とデザインの実現可能性を証明したもので、2016年末には予備設計審査(PDR)、2019年には試験飛行機によるフライトを行なう計画です。
この実証機では、X3の成果が反映されたもので、より実機に近いデザインで高速化、経済効率、騒音の劇的な減少を実現します。エアバス・ヘリコプターズではこのプロジェクトで回転翼の業界でベンチマークとなるような機体にしたいと意欲を示しており、同社のフランス、ドイツ、スペイン、ポーランドの施設で構造設計などを手がけるほか、ルーマニア、イタリア、イギリスなどの企業と共同で設計や製造への参画を予定しています。