デルタ航空、羽田発着枠配分の影響で成田/JFK線などを運休 秋から

デルタ航空、羽田発着枠配分の影響で成田/JFK線などを運休 秋から

ニュース画像 1枚目:デルタ航空 イメージ
© デルタ航空
デルタ航空 イメージ

デルタ航空は2016年秋から、成田/ニューヨーク・JFK線とその接続便の成田/関空線、成田/バンコク線の運休を決定しました。これを受け、デルタ航空アジア太平洋地域担当のヴィネイ・デューベ上級副社長は、アジア重視路線は変わらないとしつつ、羽田発着枠と関連し、従来の主張を改めて展開しています。

デルタ航空は、日米航空交渉の合意を受け、アメリカ側が利用できる羽田空港の昼間発着枠5枠のうち2枠を獲得する見込みで、ロサンゼルス線とミネアポリス線を就航する暫定的な承認を得ています。この件ではアメリカン航空が反論を提出しており、近くアメリカ運輸省が結論を出しますが、デルタ航空は現状の羽田発着枠の割当ての環境が同社には著しく不利との考えです。

今回の羽田発着枠の配分で、日本に共同事業パートナーを持つデルタ以外のアメリカ系の航空会社は、日本航空(JAL)と提携するアメリカン航空、全日空(ANA)と提携するユナイテッド航空は、羽田空港から日本国内、アジアへの乗り継ぎ便を提供でき、日米両国に割り当てられた計12枠のうち8枠を、JALやANAが展開するアジア・ネットワークに簡単につなげられると説明しています。

また、デルタ航空は、成田と羽田の2つの「東京」空港で運航を強いられた場合、重要な顧客層の流れは、デルタ航空の既存の成田発着便から、地理的優位性の高い競合他社の羽田発着に移るとし、アメリカ政府に羽田空港の完全自由化を主張するよう要求していました。

デルタ航空は、今回の決定を前に、成田空港でのネットワーク変更があり得ると発表していました。また、羽田発着枠の配分に関連し、成田以遠のアジア路線の一部、グアム、サイパン、パラオ線のミクロネシア路線を維持しながら、申請中のロサンゼルス/北京線などアジアでの路線拡大の機会をとらえ、長期的にアジアでのデルタ航空の存在を強化、成長させるとしています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く