大韓航空は2016年9月13日(火)、A330neo向けのシャークレット製造を開始したと発表しました。エアバスは、大韓航空航空宇宙事業部(KAL-ASD)をA330neo向けシャークレット製造の単独サプラーヤーに選定しており、これを受けた製造、納入開始となります。シャークレットは、航空機の主翼翼端に発生するスパイラル状の渦を低減させ、空力抵抗が減ることにより、燃費向上につながります。
KAL-ASDは、釜山のテクニカル・センターで9月13日、最初のA330neo向けシャークレットの納入式典を開催し、大韓航空やエアバスの関係者が出席しました。A330neoは現行のA330の改良型で、燃費向上や騒音低減、航続距離の延長が見込まれており、特に13,900キロメートルを飛行することを目指しています。これまで確定発注は180機を獲得しています。
製造されたA330neoのシャークレットは幅2メートル、長さ4メートルで、装着することで二酸化炭素の排出量や空気抵抗を減らし、4%の燃費の向上に大きな役割を果たします。
KAL-ASDでは、2015年2月に専任チームがこのプロジェクトを始動し、同年9月に量産開始に着手していました。また、同社はA320neo向けシャークレットの製造も手がけています。