全日空(ANA)は2016年9月30日(金)、福岡発羽田着のANA256便で立ち乗り事案が発生したことを受け、航空局から10月11日(火)付の厳重注意に対し、再発防止策を10月25日(火)、提出しました。
再発防止策は、立ち乗り事案発生後の緊急対応で実施する検査場へのANA係員配置、搭乗ゲートでのエラー対応手順の見直し、全空港への注意喚起に加え、新たな対策を追加し、取り組むものです。
まず、旅客の搭乗手続き状況の確認と保安検査の確実な実施を目的に、保安検査場の手順と体制を見直しを行います。すでに保安検査場のレイアウト見直し、保安検査場の端末にカバーを新設し、実施済みです。また、旅客に保安検査場通行証を発行し、検査員による確認を12月1日(木)から実施します。
さらに、9月30日に福岡で発生した立ち乗り事案では、旅客の搭乗ゲート通過確認が確実に実施されていないことも判明していることから、搭乗ゲートでの手順と体制も見直しています。すでに確認体制を強化、さらに12月1日(木)から搭乗ゲート通過時に搭乗案内用紙の発行し、ANA係員が手渡しします。
そのほか、11月1日(火)から、旅客の着席を確認し、その後に出発する手順へ見直すほか、11月末までに経営層がグループ社員と安全に関する直接対話を順次、実施します。
なお、ANAでは搭乗ゲート通過時の搭乗案内用紙の発行など、搭乗手続き方法の変更は改めてウェブサイトなどで告知するとしています。