エアバス・ヘリコプターズは2016年12月19日(月)、チリ陸軍にH215M(旧AS532エールクーガー)を納入したと発表しました。H215Mは2008年からプロジェクトを開始し、当初は8機契約でしたが、2013年と2014年に計2機の追加受注を獲得し、計10機の納入となりました。
12月初旬にサンチアゴの施設で、チリ陸軍の高官らが出席して納入式典が開催されました。チリ陸軍はこのヘリを活用し、同国の南北に広がる領土の警戒監視をはじめ、各種任務にあたっています。すでに2009年から運用を開始し、様々な危険を伴うその多用途で信頼性の高い任務にあたっています。
チリ陸軍のH215Mは10,000飛行時間をすでに記録しており、隔離された地域への医療救助、消防支援、災害救助活動などにあたっています。特に、2015年に発生した南米チリ北部のアタカマ州で、豪雨に伴う洪水に伴い、陸軍航空隊が対応にあたり、救護活動を行いました。
なお、チリ陸軍はH215Mの10機に加え、エアバス・ヘリコプターズのAS350B3、AS355NP、高地・高温対応のSA330Lピューマを運用しています。