シンガポール・チャンギ国際空港は2017年に供用開始を予定しているターミナル4における運用試験の次段階として、同ターミナルを利用する航空会社が参加する運用試験を開始します。
昨年10月に開始された運用試験では、スタンダードな運用手順から、新ターミナルにおける地上配置でのスタッフの訓練に始まり、ここ数カ月間は2,000人以上のボランティアが乗客を演じて、FASTプログラムや保安検査、受託手荷物の受け取り、地上輸送、道案内など、1,000人以上の空港スタッフが関わるトライアルも行われました。
軍のチャーターフライトを利用したフライト試験も近ごろ実施されましたが、今後は特定の民間機を巻き込んでシミュレーションを行い、表面上に出てきていない問題点を洗い出します。また、チェックインや手荷物預入などのセルフサービス「FAST」プログラムの一部として、顔認識技術にも挑戦し、他のターミナルでは手作業で行っている身元確認作業を自動化します。
ターミナル4の供用は、全ての試験が終了し準備が整った段階で、開始日を決定するとしています。同ターミナルは、4社のエアアジア・グループ、キャセイパシフィック航空、セブパシフィック航空、大韓航空、春秋航空、ベトナム航空が利用する予定で、想定年間800万人の搭乗者が利用するとしています。詳しくは、チャンギ国際空港のウェブサイトを参照ください。