海上保安庁、西之島火口縁からの白色噴気を確認 マグマの供給は停止

海上保安庁、西之島火口縁からの白色噴気を確認 マグマの供給は停止

ニュース画像 1枚目:火口縁から放出される白色噴気
© 海上保安庁
火口縁から放出される白色噴気

海上保安庁は2017年8月11日(金・祝)、8月24日(木)に羽田航空基地所属のMA722、MA725が西之島の火山活動を観測、その状況を発表しました。いずれもDHC-8-300(Q300)で観測し、8月11日は13時15分から13時40分まで約25分間の観測中に火砕丘中央の噴火口からの噴火は確認できませんでしたが、火口縁からの白色噴気が確認されています。

また、8月24日は13時30分から14時8分までの約40分間、観測中に噴火口からの噴火は確認できませんでしたが、火口縁から白色噴気が高さ約10メートル上がるのが確認されています。溶岩流先端に高温部はなく、白色蒸気が発生しておらず、溶岩流の海への流入は止まったと見られています。マグマの供給は停止し、微弱な熱源を残すのみと同行した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授が見解を示しています。

8月24日時点の西之島の形状は、東西が約2,200メートル、南北は約1,900メートル、面積は約3.0平方キロメートルとなっています。6月に発行、2016年12月測量の西之島の海図記載の海岸線に対し、溶岩流が島の西側と南西側の2カ所で海上に張り出し、それぞれ西へ約380メートル、南西へ約310メートル拡大されています。

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