747改造の米空軍エアボーン・レーザー・テストベッドが引退

747改造の米空軍エアボーン・レーザー・テストベッドが引退

2012年2月24日、ボーイング747改造のエアボーン・レーザー・テストベッドYAL-1Aが、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地を飛び立ち、アリゾナ州デビス・モンサン空軍基地へ向かいました。同機にとっては最後の飛行となり、デビス・モンサン基地の整備・再生群で保管されます。

YAL-1Aは747-400Fの機首に、メガワット級の酸素ヨウ素化学レーザー(COIL=Chemical oxygen iodine laser)ターレットを搭載したもので、弾道ミサイル迎撃の実験を2002年12月からエドワーズ空軍基地内のバーク飛行試験施設で行ってきました。2010年2月には上昇段階の弾道ミサイルを捉え、破壊することに成功しています。

今回のYAL-1Aの引退が、レーザーによる弾道ミサイル迎撃をアメリカ空軍があきらめたのか、予算削減のための一時的なことなのかは不明です。

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