エア・ベルリン、AB6210便「D-ABNW」で最終便を運航

エア・ベルリン、AB6210便「D-ABNW」で最終便を運航

ニュース画像 1枚目:エア・ベルリン A320
© airberlin
エア・ベルリン A320

エア・ベルリンは2017年10月27日(金)、ミュンヘン発ベルリン・テーゲル着のAB6210便で運航を終了しました。最終便はA320の機体記号(レジ)「D-ABNW」で、最終便は乗客178名、乗員8名、ミュンヘン発は21時35分、テーゲル着は22時45分でした。

エア・ベルリンは1991年4月、2機で運航を開始し、ドイツの旅行会社向けに地中海などへチャーター便を運航していたもので、1992年の夏には1日15便を運航し、2016年には1日800便の運航体制にまで拡大しました。エア・ベルリンの運航路線は、1998年には地中海のパルマ・デ・マヨルカ空港への便をドイツ各地から運航し、マヨルカ・シャトルとして定期便に参入し、成長を遂げました。

ビジネスの拡大は、2004年にニキ航空の株式25%を取得し、2005年には持ち株会社の設立、2007年にはLTUの買収、さらに2011年にはエティハド航空と戦略的提携を締結し、2012年にはワンワールドに加盟しました。マヨルカ・シャトルからグローバル・ネットワークを展開する航空会社への拡大した瞬間でもありました。

航空史に残るエア・ベルリンの功績は、ブレンディッド・ウィングレット搭載の737-800を2001年5月に世界ではじめて定期便へ投入したことをはじめ、3Gインターネット接続の機内提供などがあげられます。チャーター便では、北極点へのチャーター便を運航し、毎年恒例の運航となっていました。

倒産への一端は、2006年の株式公開後、旅客数の増加、従業員の増加が進んだものの、主力のレジャー路線からの拡大と季節性が高いビジネスを基本的には大きく変えられなかったこととみられます。

エア・ベルリン・グループのうちLGW、ニキ航空は運航を継続します。エア・ベルリンのA320の13機、DHC-8-400(Q400)の17機はルフトハンザ・グループのユーロウィングス、さらにニキ航空も運航を継続し、ユーロウイングスへ移行します。また、エア・ベルリンのベルリン・テーゲルを拠点とする機材のうち最大25機はイージージェットで運航を予定しています。

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