三菱マテリアル子会社、検査記録データを書き換え 航空・宇宙関連にも出荷

三菱マテリアル子会社、検査記録データを書き換え 航空・宇宙関連にも出荷

三菱マテリアルは2017年11月23日(木・祝)、子会社の三菱電線工業、三菱伸銅、三菱アルミニウムで、過去に製造販売した製品の一部で、検査記録データの書き換えなど不適切な行為で規格値、または社内仕様値を逸脱した製品の出荷が行われていたと公表しました。

このうち三菱電線工業ではシール材の寸法、材料物性の測定値を納入先の規格、または社内仕様の範囲内に書き換える不適切な行為が確認されています。2016年12月に三菱マテリアルによる品質監査を契機に、三菱電線工業が社内監査を実施し、2017年2月に不適切な行為の存在を把握、事実関係について確認を進め、10月23日に不適合品の出荷を停止し、10月25日に三菱マテリアルへ報告されました。この不適合品の納入先は航空・宇宙、各種産業機器、電力機器、自動車など多岐にわたり、顧客の協力を得た安全確認を迅速に進めています。

シール材は、ゴムを素材とした油・水・空気などの漏れ止め用の部品で、パッキンやガスケットと呼ばれている部品です。航空・宇宙関連では、不適合品が出荷された可能性のある顧客は70社、このうち三菱電線工業は26社に説明済としています。不適合品の確認対象期間は、2015年4月1日から2017年9月30日の2年半に出荷されたもので、シール材の全出荷数量およそ13.3億個のうち不適合品の可能性のある数量は約2.7億個です。

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