デルタ747-400のラストフライト 機内は747で出会った乗務員の挙式実施

デルタ747-400のラストフライト 機内は747で出会った乗務員の挙式実施

ニュース画像 1枚目:デルタ航空最後の747-400「N674US」 最後の離陸
© DELTA AIR LINES, INC
デルタ航空最後の747-400「N674US」 最後の離陸

完全退役を控えるデルタ航空の747-400の機内で2018年1月3日(水)、結婚式が挙行されました。結婚したカップルは、デルタ航空の客室乗務員のHolly R.さん、パイロットのGene P.さんで、9年前に747-400の機内での出会いから、747による世界各地へのフライトを通じて愛を育み、747-400のラストフライトで結ばれました。2人はラストフライトで思いでの747に別れを告げ、新たな人生の一歩を踏み出します。

出会いはアメリカ軍のクウェート輸送で、747-400のアッパーデッキ、75列目でした。Hollyさんは1985年にノースウエスト・オリエント航空での勤務から、デルタ航空への統合で現在に至っています。Geneさんは1977年にブラニフ航空で勤務を開始し、のちにノースウエスト航空へ移籍し、デルタ航空との合併で現在に至ります。2人は同じローテーションで勤務することもあったものの、1カ月半にわたり別々のローテーションとなる時期もありましたが、愛を育み続けました。

出会いから9年後、2人は結婚を決め、その挙式の場は747のラストフライトでした。2人とも航空業への愛情、空の女王への思い入れが深く、退役する747-400のラストフライトが挙式の場にふさわしいと考えました。

Hollyさんは、一緒に勤務する乗務員たちや747を家族のように思い、GeneさんがHollyさんを愛すると同じように747への愛情を持っています。本当の家族になった2人は747のラストフライトが生涯の思い出になると同時に、運命づけられたものだったと感激を表現しています。ラストフライトの機内では、デルタ航空の同僚たちも乗り込み、シャンパンでの乾杯やケーキカットが行われました。

挙式が行われた747-400は、機体記号(レジ)「N674US」で、アトランタを離陸し、アリゾナ州マラナまでの約3時間30分のフライトをDL9771便として運航しました。結婚した2人はミネソタ州に居住し、引き続きミネアポリスをベースにデルタ航空で勤務します。

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