E190-E2試験飛行、想定した仕様を上回る良好なデータ 近く型式証明

E190-E2試験飛行、想定した仕様を上回る良好なデータ 近く型式証明

ニュース画像 1枚目:E190-E2
© Embraer
E190-E2

エンブラエルは2018年1月22日(月)、同社が開発を進めているE190-E2について、当初想定した仕様より優れた性能が確保できていると発表しました。E190-E2は近く型式証明を得られる見通しで、これまでの試験飛行のデータが良好とアピールしています。

燃料消費量は、当初の予想よりも1.3%優れており、現在のERJ-190と比げ17.3%改善し、直接競合する他社と比べると約10%優れています。E190-E2は、このセグメントで最も環境にやさしい航空機として、航空機外の騒音と排気ガスとも低く抑えられます。ICAOのステージ4騒音基準は実効感覚騒音レベルで17から20EPNdBと、競合者より2EPNdB改善されています。

飛行試験で、E190-E2は離陸性能でも計画していた仕様より優れており、デンバーやメキシコシティといった高温多湿の飛行場を利用する場合でも、現在の機種と比べ600海里、およそ1,111キロメートルの航続距離が増加します。ロンドン・シティ空港のような滑走路が短い飛行場でも1,000海里以上を増やし、この機体でモスクワやアフリカ北部などを目的地として運航できます。

メンテナンスでも、単通路機としてメンテナンス間隔が最も長く確保でき、基本チェックは10,000時間となり、10年間でみると現行機と比べると使用できる日数は15日間多くなります。

さらにパイロットは、現行のEジェットを保有している場合、E2への移行は2.5日間の訓練で、フルフライトシミュレーターでの訓練は必要とされません。これにより、現行機から移行するパイロットの訓練負担が軽減され、事業者は時間とコストの両方を大幅に削減できます。

エンブラエルは、ローンチカスタマーとなるノルウェーのワイドローにE190-E2初号機を引き渡し、4月24日にベルゲン発トロムソ着で初の商用飛行が運航される見通しです。確定発注でE2は175-E2が100機、190-E2が74機、190-E2が106機、計280機です。

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