F-35AライトニングII配備記念式典、小野寺防衛相「早期戦力化を」

F-35AライトニングII配備記念式典、小野寺防衛相「早期戦力化を」

ニュース画像 1枚目:F-35A「89-8706」
© U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Deana Heitzman
F-35A「89-8706」

航空自衛隊三沢基地で2018年2月24日(土)、初配備されたF-35AライトニングII配備記念式典が開催され、小野寺防衛相が出席しました。空自のF-35Aは三菱重工業の愛知県・小牧南工場内に設けられたF-35の最終組み立て検査施設「名古屋FACO」で製造、三沢基地に1月26日(金)、配備されています。

小野寺防衛相は式典で、運用開始に向けて部隊一丸となってこれにあたってほしいと訓示し、F-35Aの早期戦力化に向けて取り組むよう激励しました。F-35Aの戦力化により、周辺国が戦闘機をはじめとする航空戦力の近代化、増強を急速に進める中、統合運用能力や日米の相互運用能力の強化が期待されています。

さらに、防衛省はF-35Aの導入を着実に進めると同時に、2018年末に予定されている防衛大綱の見直しを控えており、防衛相は将来の戦闘機体制のあり方も検討するとコメントしています。ただし、2月23日(金)の小野寺防衛相の発言で、一部で報道されたF-35Aを追加で20機以上購入する調整については「そのような事実はありません」とコメントしており、F-35Bの導入も伝えられる中、次期防衛大綱で将来の戦闘機体制にもいっそう、注目が集まります。

三沢基地に配備されたF-35Aの1機目「89-8706」は、臨時F-35A飛行隊で運用試験などに活用され、2018年度末までに10機体制でF-35A飛行隊を編成する予定です。F-35Aを巡っては、2018年度予算案でJSMの取得経費が計上されており、対艦攻撃能力の確保をめざしています。計画では、2018年度に完成するJSMをF-35Aに内装し、スタンドオフミサイルを搭載し、初期作戦能力(IOC)獲得段階での運用を見込んでいます。

メニューを開く