ANAホールディングスは2018年3月22日(木)、傘下の格安航空会社(LCC)のピーチとバニラエアについて、2018年度下期から統合に向けたプロセスを開始し、2019年度末をめどにピーチを基盤として統合することを決定しました。3月22日に開催した取締役会で決議しました。
ピーチは、「空飛ぶ電車」をコンセプトに2012年3月、日本初のLCCとして関空を拠点に就航し、マーケティング手法や航空会社の枠に捉われることのない、新たな取り組みで新市場の創造し、安定した運航品質と積極的な経営戦略を推し進めてきました。
一方、バニラエアは、成田空港を拠点に2013年12月の就航から、首都圏需要の獲得しながら、国内線・国際線で、積極的なネットワーク拡大に取り組み、特に国内線では、奄美線など独自にプレジャー需要の創出に取り組み、地域活性化にも貢献しています。
ANAホールディングスは、この統合を通じ国内での需要開拓、旺盛な訪日需要の獲得を推進し、グループ内のLCCの2社が持つ互いの強みを融合し、競争力を高めたい考えです。ピーチは2020年以降、50機超の機材を展開し、国内・国際線あわせて50路線以上の規模で、日本とアジアをつなぐネットワーク展開とその拡充を続け、アジアを代表するリーディングLCCをめざします。
また、LCC事業についてこれまで同様、ANAホールディングスは経営の独自性を尊重し、ANAグループ全体の事業領域の拡大、収益の最大化に向けてポートフォリオを深化させる方針です。