インドネシア運輸安全委員会は2018年11月28日(水)、ライオン・エアのJT610便が墜落した事故について、中間報告を公表しました。
報告書では、墜落した便では以前から機体に取り付けられているセンサーに不調があり、当該事故の前に機体の空中での姿勢を計測するAOAセンサーが交換されたことを記しています。直接的な原因について報告書は、2019年10月末ごろに最終報告をまとめる方針で、この時点まで事故原因や責任について明言を避けています。
報告書は、回収されたフライトレコーダーから当該フライトを分析しており、左右のセンサーのデータが異なることを明らかにしています。また、管制官との通信で制御に問題ある旨が報告されており、機首が下がりすぎたことで墜落した可能性があります。こうした状況を受け、アメリカ連邦航空局(FAA)はすでに緊急改善通報を発出し、AOAセンサーに関連する改訂を航空会社に求めています。
ボーイングは、この報告書の公表を受け、改めて搭乗者とその家族に対して哀悼の意を表しています。