山梨県警の救助活動中の死亡事故、再発防止で現場の安全管理体制を徹底

山梨県警の救助活動中の死亡事故、再発防止で現場の安全管理体制を徹底

運輸安全委員会は2018年11月29日(木)、2017年5月に山梨県で発生した山梨県警本部のベル412EP、機体番号(レジ)「JA110Y」の事故について、調査報告書を公表しました。

この事故は2017年5月14日(日)、山中で救助活動中の「JA110Y」が要救助者に接近した際、ヘリコプターのローターブレードの翼形が空気中の運動で生じる空気流の変化、ダウンウォッシュにより木の枝が折れ、落石が発生し、それらの一部が急斜面を転がって要救助者と救助関係者に当たった事故です。この事故で、要救助者1名が死亡、救助関係者3名が軽傷を負っています。

報告書は、ダウンウォッシュで木の枝が折れ、落石が発生したことについて、救助場所が急斜面の狭い溝状の地形であったこと、また「JA110Y」が救助場所に向かって低速で前進進入したことにより、風向風速が変化した可能性が考えられるとみています。

山梨県警本部はこの事故を受け、救助現場での安全管理体制の確保や救助現場におけるリスクに関連する情報の収集や組織内共有、救助現場におけるリスクを回避する措置の徹底などの再発防止策を講じています。

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