ボーイングは2018年12月10日(月)、アメリカ空軍を通じて航空自衛隊向けKC-46空中給油機の2機目について、契約を締結したと発表しました。2017年12月に締結された1機目のKC-46と同じく、対外軍事有償援助プログラム(FMS)の一環として契約を獲得したものです。
開発中のKC-46空中給油機は、空自向けが初めての海外向け契約で、空中給油機の機体とそのロジスティック支援を含む契約です。日本では機種選定を経てKC-46Aペガサスが採用され、アメリカ空軍も空自の導入により相互運用性が強化されるだけでなく、日米間の安全保障上にも重要な役割を果たすとの見解を示しています。
ボーイングは、KC-46について空自が保有するKC-767Jよりメンテナンスが容易であること、信頼性の向上、ライフサイクルコストが軽減され、数十年にわたり貴重な機動力を提供するものになるとコメントしています。防衛省は新空中給油・輸送機を4機導入、アメリカ空軍はKC-46空中給油機を2050年にかけて179機導入する計画です。
KC-46プログラムは現在、6機の試験機で各機種と給油試験を実施しており、F-15E、F-16、F/A-18、AV-8B、C-17、A-10、B-52、KC-10、KC-135、KC-46とのコンタクトを実施済みです。