航空局、2019年1月下旬にモーゼスレイクでMRJ飛行試験を開始

航空局、2019年1月下旬にモーゼスレイクでMRJ飛行試験を開始

ニュース画像 1枚目:MRJ
© 三菱航空機
MRJ

国土交通省航空局は2019年1月下旬ごろ、アメリカのモーゼスレイクで同局パイロットによるMRJの飛行試験を開始する予定と発表しました。三菱航空機が開発を進めるMRJに対し、航空局のパイロットが操縦する型式証明に向けた飛行試験を開始するための必要な確認が完了したことを受けた対応です。準備が整った試験項目から順次、型式証明飛行試験を実施します。

2019年1月下旬に実施する飛行試験は、エンジンなど機能の一部を確認する飛行試験で、実施場所はモーゼスレイクです。航空局は三菱航空機が開発を進める国産旅客機のMRJを対象に、航空法に基づいた航空機の設計について型式証明審査を実施しています。

型式証明審査は、安全や環境基準の適合性を確認する項目があり、書類審査、地上試験も進められており、一部の試験項目は航空局のパイロットが実際にMRJを操縦します。1月に実施する試験項目は、空中でエンジンの再始動、補助動力装置の機能確認など機能の一部を確認します。

航空局は三菱航空機が所在する名古屋地区に「航空機技術審査センター」を設置し、設計の安全性審査体制を構築・拡充しており、現行73名体制で対応しています。また、安全審査担当の能力向上をめざし、アメリカの航空当局と連携し、専門研修を拡充していることに加え、安全性審査にあたりアメリカやヨーロッパ航空当局の安全性審査担当者と密接に連携しています。

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