ボーイング720が5月9日にラストフライト-カナダ空軍博物館で展示へ

ボーイング720が5月9日にラストフライト-カナダ空軍博物館で展示へ

ボーイング720型のフライト可能な最後の機体が2012年5月9日、モントリオール・サンユーベル空港からカナダ空軍トレントン基地へフライトしました。FlightAwareによると、約46分間のフライト。トレントンでは隣接するカナダ空軍博物館で展示される予定になっています。

この機体はプラット&ホイットニー・カナダが保有する機体で、1988年から2010年にかけてテストベッド機として運用されていました。720は、ボーイング707の派生系で707を短縮した胴体。1959年から1967年に154機が製造され、現役機としては唯一の機体でした。

この機体は1960年に707シリーズの177機目として製造、1961年に初フライト、アメリカン航空、ミドル・イースト航空で保有された後、1985年にプラット&ホイットニー・カナダが取得。機体番号(レジ)をテストベッド機にあうよう「Flying Experimental Test Bed」の頭文字をとり「C-FETB」で登録しました。テストベッド機としては機首にプロペラを装着するなど、運用中は8つのエンジンの開発に携わりました。

最後のテストフライトは2010年9月29日、ボンバルディアDHC-8-400型に搭載するPW150エンジンの試験飛行。この際は機首にプロペラを装着した形でフライトしました。

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