はやぶさ2、1回目のタッチダウン成功 地表の試料採取も期待大

はやぶさ2、1回目のタッチダウン成功 地表の試料採取も期待大

ニュース画像 1枚目:タッチダウン直後の画像、2019年2月22日 7時30分頃
© JAXA/東京大/高知大/立教大/名古屋大/千葉工大/明治大/会津大/産総研
タッチダウン直後の画像、2019年2月22日 7時30分頃

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2019年2月22日(金)、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ(Ryugu)」へのタッチダウンに成功したと発表しました。第1回目のタッチダウン運用は、降下開始時刻を予定より約5時間遅らせた以外は、想定以上に順調な進捗で、タッチダウン時にはサンプル採取のための弾丸発射など、予定していたシーケンスが実施されたことも確認されました。

「はやぶさ2」の状態は正常であり、リュウグウへのタッチダウンは成功、2019年末に「リュウグウ」を離れ、地球へ帰還するまで、さらに1、2回のタッチダウン運用を計画しています。今回の運用で地表から採取された試料は、「はやぶさ2」とともに2020年末に地球へと運ばれる予定です。

JAXAの山川宏理事長も声明で、「国内外関係の皆様のご協力と国内外からたくさんの応援をいただいたことに改めて感謝申し上げます」とし、約6メートル幅の領域にピンポイントでタッチダウンを成功させたサイエンスチームとエンジニアリングチームを称えています。

小惑星天体の表面物質採取に成功していれば、2010年に帰還した「はやぶさ」に続き世界で2例目となり、太陽系惑星科学の発展への貢献と同時に、日本の深宇宙探査技術の高さを示すものとなります。

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