ターキッシュ・エア、劣悪な環境で暮らすライオン4頭を南アフリカへ輸送

ターキッシュ・エア、劣悪な環境で暮らすライオン4頭を南アフリカへ輸送

ニュース画像 1枚目:輸送時の様子
© ターキッシュ・エアラインズ
輸送時の様子

ターキッシュ・エアラインズは2019年3月12日(火)、貨物ブランドのターキッシュ・カーゴがウクライナのサーカスにいたライオン4頭を南アフリカへ空輸しました。キエフからイスタンブールを経由し、従来の生活環境に近い南アフリカまでの輸送でした。

このライオンはサーカス団の動物として暮らしていた子ライオンのネイサンと3姉妹のルカ、チャーリー、カイで、鉄柵に囲まれた35平方メートルのコンクリート上で、日も当たらず、きれいな空気もない自然とはかけ離れた劣悪な環境で暮らしていました。動物の保護活動を行う「ローレンス・アンソニー・ワールド・オーガニゼーション(LAEO)」によって救出されました。

ライオンは、フライト中も健康な状態を保てるように設計された「国際航空運送協会 生動物規制(IATA - LAR)」が認定する特別なコンテナで、飼育員や獣医などが同行、空輸されました。9,000キロメートルの長距離フライトでは、飛行中でも生息地の状態に近づけるよう輸送環境を整え、南アフリカのクラッガ・カマ自然保護区に到着しています。

なお、ターキッシュ・エアラインズは野生動物の違法取引を減らし、業界内で違法取引に対する認知を高めることを目的とした「バッキンガム宮殿宣言」を2017年に批准し、輸送プロセスと動物の権利を重要視しています。

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