経産省、IHIに行政処分 民間機エンジン整備の不適切作業の件数が拡大

経産省、IHIに行政処分 民間機エンジン整備の不適切作業の件数が拡大

経済産業省は2019年3月29日(金)、IHIが公表している航空機エンジンの修理事業で、不適切な作業が実施されていたことを受け、行政処分を発表しました。IHIが3月8日(金)に公表した中間報告は、国内航空会社向けに整備したエンジンを対象としており、国内外の航空会社問わず2017年1月から2019年1月末までの過去2年間、IHIが整備、出荷した全ての民間エンジン213基の調査がまとまった結果報告を受け、経産省が対応しました。

213基のうち209基に不適切な作業が行われていたことから、今回の命令となりました。213基の作業総数は62万件で、このうち不適切な作業数は6,340件でした。この内訳は、不適切な検査押印が5,846件、手続きを経ない工程順序の変更、検査作業実施日と記録の不一致が494件でした。

IHIは対象のエンジンすべてについてエンジン製造メーカーに報告済みで、飛行安全には問題はないとの見解を受領していることも明らかにしています。経産省は行政処分で、航空機用エンジンなどの修理方法について、航空機製造事業法に基づいた経産大臣の認可を受けた修理方法を遵守するよう命じています。

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