国交省、非常脱出時の適切な対応を改めて呼びかけ ロシア機事故で

国交省、非常脱出時の適切な対応を改めて呼びかけ ロシア機事故で

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© 運輸安全委員会
みんなで備えて、安全・安心な空の旅を!

国土交通省航空局は2019年5月、飛行機の搭乗者の安全を確保するため、非常脱出時に取るべき適切な対応をウェブサイトで改めて周知しています。

日本時間の2019年5月6日(月)、アエロフロート・ロシア航空が運航するスホーイ・スーパージェット100(SSJ-100)、SU1492便がシェレメーチエヴォ国際空港に緊急着陸、炎上しました。脱出スライドによる非常脱出を行ったものの、多くの旅客が死傷しており、その原因の1つとして非常脱出時に一部乗客が手荷物を持ち出し、他の乗客の脱出が遅れた可能性もあると報道されています。

航空局は、シートベルトの着脱方法、ライフベストの配備場所や使用方法、酸素マスクの使用方法、手荷物の収納場所・方法や、乗務員の指示に従った脱出開始、手荷物の持ち出し禁止、ハイヒールを脱ぐなど非常脱出時の注意点を含む安全情報を、客室内の放送の他、安全のしおり、ビデオ放映、客室乗務員のデモンストレーションにで提供するよう航空会社などに求めています。

運輸安全委員会が2017(平成29)年12月までに公表した航空事故等調査報告書の約1,500件のうち、14件で脱出スライドを使った非常脱出が行われ、うち13件で旅客が負傷しています。航空局は、脱出スライド使用時における脱出スライド下での援助、手荷物の持ち出し禁止、非常時の備えなど、非常脱出時に適切な行動を取るよう改めて呼びかけています。

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