ATR、短距離離着陸能力を備えたSTOLを受注 リース会社から10機

ATR、短距離離着陸能力を備えたSTOLを受注 リース会社から10機

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ターボプロップ機メーカーのATRは2019年6月19日(水)、ターボプロップ機中心のリース会社エリクス・アヴィエーション・キャピタルとATR-42-600Sを10機、発注する覚書(LOI)を締結しました。エリクスは短距離離着陸能力を備えたSTOL(Short Take Off and Landing)機能のローンチカスタマーとして、開発をサポートします。

このSTOL機能は、最短800メートルの短距離滑走路での運航が可能で、リージョナル路線の運航を維持するにあたり、アクセス可能な飛行場を増やす派生系です。ATRは現在、ATR-42-600Sの正式な開発プロセスの最終決定段階にあり、年末までに予想される取締役会での承認を条件に、新たな機種を受注します。
 
新しいATR-42-600Sの製造枠を確保するリース会社になるエリクスは、世界最大のターボプロップ機のリース会社として市場をリードし、性能を重視するターボプロップ機に焦点を当てたビジネスを展開する戦略の一環として、今回の契約に至りました。ATRが航空機メーカーに直接、戦略的発注を締結したのは今回が初めてです。

ATR-42-600Sは、2022年から2024年に納入される見通しで、ATRはSTOLバージョンの市場での可能性と、信頼性が担保された契約を歓迎しています。

このSTOL機能を有するATRは、日本では800メートルの飛行場で定期便が運航する東京・調布飛行場をはじめ、離島では東京都の神津島、新島、定期便は無いものの沖縄県の粟国や波照間などにも対応します。

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