防衛省は2019年11月12日(火)、海上自衛隊によるソマリア沖アデン湾での海賊対処行動を継続すると発表しました。
これは、ソマリア沖・アデン湾における海賊等の事案発生が、国際社会の継続的な取り組みによって低い水準へと推移したものの、ソマリア国内の貧困等は未だ解決しておらず、海賊行為に対処しなければならない状況であるためです。日本においてソマリア沖・アデン湾は極めて重要な海上交通路であり、航行の安全確保に万全を期し、国際協調主義に基づく積極的平和主義の下、国際社会の平和と安定に引き続き貢献していくことが重要だとしています。
こうした状況を受け、自衛隊による海賊対処行動は、11月20日(水)から2020年11月19日(木)までの1年間、継続されます。
ソマリア沖・アデン湾の海賊対処は、2009年6月からP-3Cのアデン湾上空パトロール、2009年7月から護衛艦による護衛活動が開始されました。2011年6月にジブチ共和国のジブチ国際空港に、自衛隊初の恒久的な海外施設となる基地が開設され、活動の拠点となっています。