2018年の海保練習機の機体損傷、ポーポイズ状態 訓練規定など見直し

2018年の海保練習機の機体損傷、ポーポイズ状態 訓練規定など見直し

ニュース画像 1枚目:フライト・データ・モニタリング装置の記録
© 運輸安全委員会
フライト・データ・モニタリング装置の記録

運輸安全委員会は2019年10月31日(木)、2018年8月に千歳基地で発生した海上保安庁のセスナ172S、機体番号(レジ)「JA395A」による着陸時の機体損傷について、調査報告書を公表しました。

この事案は2018年8月21日(火)、「JA395A」が千歳基地に着陸した際、強い衝撃を伴う接地となり、機体を損傷したものです。同機には受験者の機長のほか、2名が搭乗していましたが、負傷者はいませんでした。飛行後の整備士による点検で、左側胴体前方の縦通材に変形が発生したことが確認されています。

報告書によると、「JA395A」が最初の接地でバウンドした後、着陸時などに上下揺れと縦揺れの連成運動を生じて止まらなくなる現象「ポーポイズ」状態となり、3回目の接地でピッチダウン姿勢で前脚から強く接地したため、機体を損傷したとみています。

海上保安庁は再発防止策として、航空機運用規定と訓練規定の見直し、シミュレーターを使用した訓練などの再教育などを実施しています。

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