海上保安庁、羽田航空基地所属航空機で西之島で噴火活動を観測

海上保安庁、羽田航空基地所属航空機で西之島で噴火活動を観測

ニュース画像 1枚目:噴石を上空約300メートルまで噴き上げている様子
© 海上保安庁
噴石を上空約300メートルまで噴き上げている様子

海上保安庁は2019年12月15日(日)、羽田航空基地所属の航空機で実施した西之島の火山活動観測の状況を発表しました。

観測は12月15日(日)12時頃に実施され、噴火活動は火砕丘の中央火口から爆発的噴火が毎秒から数秒に1回の間隔で続いています。また、赤熱した溶岩片(ブロック)が火口の麓まで飛散しています。東側火口からの噴火も継続しています。

溶岩は、新たな火口が北側斜面に開口し、北西方向へ溶岩が海へ流れ出しています。東側への溶岩流は現在も流下しており、東へ発達しています。

今回の調査により、気象庁が火山現象に関する海上警報の警戒範囲を半径0.9海里から1.4海里に拡大し、航行警報も警戒範囲を拡大しました。

観測に同乗した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、「爆発的な噴火が現在も継続していることから、今回の活動はマグマの供給量が少なくはなく、2017年4月の活動と同程度以上の可能性が高いと考えられる」とコメントしています。

海上保安庁では、火山活動が継続していることから、付近の航行する船舶に向け航行警報を継続して発出、注意を呼びかけています。

期日: 2019/12/15
メニューを開く