武漢市、空港と駅を一時的に閉鎖 新型コロナウイルス流行封じ込め

武漢市、空港と駅を一時的に閉鎖 新型コロナウイルス流行封じ込め

ニュース画像 1枚目:航空機 イメージ
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中国の湖北省武漢市は2020年1月23日(木)、10時以降の市内のバス、地下鉄、フェリー、長距離旅客輸送など公共交通機関を一時停止すると発表しました。新型コロナウイルスの流行への対策として、そのウイルスの伝染を遮断することを目的としています。これにより、特別な理由がない限り、武漢の市民は移動できず、空港と駅も一時的に閉鎖されます。再開については、改めて発表されます。

この発表を前に、日本側では国土交通省は新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する閣僚会議を踏まえ、感染拡大に備えた関係事業者との迅速・的確な情報提供、空港・港湾における水際対策の徹底を指示、関係省庁と緊密に連携しています。

厚生労働省によると、日本では1月22日(水)現在、確認された感染者は1名で、この感染者は既に軽快しています。当該感染者の行動歴の調査で、濃厚接触者は全て特定、健康観察対象者とし、当該感染者は外出時にマスクを着用していたことを確認済みです。また、海外で発生した感染者の接触者として3名が特定され、1月25日(土)に出国する予定です。

水際対策として、国際線が就航する空港などの検疫ブースでは、武漢市からの帰国者や入国者に自己申告を呼びかけているほか、入国時にはサーモグラフィーなどにより発熱などの症状がないか確認を実施しています。また、航空会社には機内アナウンスで、武漢市からの旅行者に自己申告するよう呼びかけの協力を依頼しています。

空港閉鎖を発表する前の春秋航空日本は、機内感染を防ぐ目的で、武漢線の搭乗客へ無償でマスクを配布するとともに機内での着用を推奨し、乗務員も全員マスクと手袋を着用して対応する方針を示していました。また、春秋航空も2月29日(土)までの旅行を対象に、航空券の払い戻しなどの特別対応を発表しています。

現在、武漢と日本を結ぶ直行路線は3空港で、成田線を全日空、春秋航空日本、中国南方航空、中国東方航空の4社、関西線を中国南方航空、春秋航空、吉祥航空の3社、名古屋(セントレア)線を中国南方航空、ウルムチエアの2社、計3路線を7社が結んでいます。

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