ANA、整備士の安全体感教育にVR導入 「労働災害ゼロ」目指し

ANA、整備士の安全体感教育にVR導入 「労働災害ゼロ」目指し

ニュース画像 1枚目:VRを活用した訓練イメージ
© ANA
VRを活用した訓練イメージ

全日空(ANA)は2020年2月26日(水)、整備士の教育にVRを活用した訓練「ANA VR Safety Training System」を導入したと発表しました。

「ANA VR Safety Training System」は、整備士の安全な作業を実施するため危険予知能力の向上を目的とした訓練「安全体感教育」の1つとして、VRを活用し、危険なポイントや危険な行動をとった時に発生する事象を疑似的に体験できます。VRシステムのコンテンツは、航空機整備の環境や過去の労働災害事例を踏まえて作成され、格納庫内の整備作業が再現されています。

受講者はナレーションの説明に従い、安全の基本動作を行いながら危険予知を実施します。安全の動作手順を間違えた場合、VRの中で受講者本人が転倒や転落を体感します。また、ナレーションによる動作の振り返りがあり、受講者がなぜ転倒や転落に至ったか説明があります。このシステムを通じ、整備士は危険なポイントを把握し、実際の作業で危険を予知し、転倒や転落などから自身を守る技量を身に付けます。

ANAは今後も、世界最高峰の安全体感教育を構築し、品質の向上に努め、世界の利用者に安全で快適な空の旅を提供するエアライングループを目指します。

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