ジェットブルーは2020年3月18日(水)、新型コロナウイルス(COVID-19)に伴う同社の現状を説明する従業員向けメッセージを発表しました。
苦境が発生していない2019年3月は、航空券の予約と付帯サービス料などで1日の売上は約2,200万ドルでしたが、2020年3月は急減し、3月中旬は売上が1日400万弱にまで縮小し、予約キャンセルで1日2,000万ドル以上をクレジットとして返還しています。キャンセルは通常の10倍以上で、単純に計算すると、400万ドルでは1日にかかる経費すらカバーできません。
いつまで続くか分からない困難な状況を受け、全ての主要航空会社は大幅な運休・減便を行い、多くの機材を運航停止しています。ジェットブルーは経営状態は良いと強調しながらも、予約の激減を受け、今後の運航継続と雇用を守るため、早急なコスト削減を必要としています。既に発表された通り、輸送量の削減、幹部職の給与カット、自主的な休暇取得推進などを実施しています。
なお、4月と5月には少なくとも40%の輸送量を削減するほか、大きな支出となる新規機材の受領延期による前払金の削減、投資プログラムを75%以上を停止、流動性ファシリティによる10億ドルの借入確保、またエアラインズ4アメリカ(A4A)の加盟航空会社としてアメリカ政府に支援を要請しています。
今後数カ月間は困難な時期となるものの、現在の取り組みは、従業員や顧客の健康と安全を守ること、そしてジェットブルーが将来も最高の職場として存在し続けるために必要な手段と説明しています。