国土交通省航空局は2020年3月29日(日)、羽田空港の新飛行経路の運用を開始し、この新運用で初めて都心を通過する南風時の運用が4月3日(金)、始まりました。東京オリンピック・パラリンピック競技大会を前に羽田発着枠の拡大に向けた施策として計画、実施されましたが、新型コロナウイルスの影響で減便される現在の状況を新経路のフル運用に向けた助走期間と捉え、国土交通省は騒音・安全対策を改めて徹底する方針です。
正式運用を前に、1月30日(木)から実際の定期便に使用する実機飛行による確認を実施し、北風、南風で、計765便の離発着を実施しました。都心上空を通過する南風時の着陸はA滑走路に148便、C滑走路に372便の計520便を運用し、期間中の最大値として81デシベルを記録しています。
なお、騒音対策は今後、高温時に音量の変化があるかなど様々な条件下で飛行することで、パイロットと意見交換を改めて行うほか、管制・運航者双方の熟度を高めた上で意見交換会などを通じ、安定した着実な運航の実現を目指します。