アメリカ太平洋空軍は2020年4月13日(月)、グアム・アンダーセン空軍基地でエレファント・ウォークを実施しました。先頭にはアメリカ海軍MH-60Sナイトホーク、空軍のRQ-4グローバルホーク、海軍のMQ-4Cトライトン、B-52ストラトフォートレス、そしてKC-135ストラトタンカーと続きました。
このエレファントウォークは、第36航空団(36WG)の即応性、新型コロナウイルス(COVID-19)が流行する中でも航空戦闘力の能力を誇示し、インド太平洋全体の地域の安定を確保するための公開実施とみられます。
アメリカ海軍ではグアムに入港した空母「セオドア・ルーズベルト(CVN-71)」船員の新型コロナウイルス感染と、それに伴う乗組員の下船による実質的な無力化された状態です。これに呼応するように中国海軍は4月10日(金)、クズネツォフ級空母「遼寧」など計6隻が東シナ海で確認され、沖縄本島と宮古島の間の海域を南下し、太平洋へ向けて航行したことが確認されています。
こうした現状に河野防衛相は、「現時点で米軍全体の即応性に問題が出ているというレベルではない」との認識を示し、在日米軍の抑止力に問題はなく、自衛隊も警戒監視態勢を緩めていないとコメントしています。