最後のこうのとり、ISSへ向けて順調に飛行

最後のこうのとり、ISSへ向けて順調に飛行

ニュース画像 1枚目:打ち上げ前のH-IIBロケットと搭載された「こうのとり」
© JAXA
打ち上げ前のH-IIBロケットと搭載された「こうのとり」

鹿児島県の種子島宇宙センターから2020年5月21日(木)2時31分00秒、H-IIBロケット9号機が打ち上げられ、搭載された宇宙ステーション補給機「こうのとり9号機(HTV9)」は予定軌道に投入され、国際宇宙ステーション(ISS)へ向け飛行しています。HTV9は、5月25日(月)にISSへ到着する予定です。

今回の打ち上げは、世界的に新型コロナウイルス感染が拡大する中での打ち上げで、感染防止に加え、関係者一丸で万全の体制で準備が進められました。打ち上げを終えて宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「地元の皆様のご理解、ご協力なくしては、本日の打上げを迎えることはできませんでした」と感謝しています。

こうのとり9号機は、6号機から4回に分けて輸送してきた新型バッテリー、窒素のタンク、宇宙飛行士の食料や水などの物資に加え、「きぼう」日本実験棟での実験機器などを搭載しています。

「こうのとり」は今回の9号機で終了し、今後は開発中の新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」に委ねられます。打ち上げロケットも「H3ロケット」となりますが、これまで「こうのとり」で蓄積された技術や知見を生かし、引き続きISSへの補給の役割を担います。

メニューを開く