チューリッヒ空港、2050年までにCO2ゼロ 合成燃料の研究を支援

チューリッヒ空港、2050年までにCO2ゼロ 合成燃料の研究を支援

ニュース画像 1枚目:提携したSynhelion社の合成燃料の研究開発
© Flughafen Zürich AG
提携したSynhelion社の合成燃料の研究開発

チューリッヒ空港は2020年5月27日(水)、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロとする方針を発表しました。この目標を達成するため、ハイテク企業のSynhelion社と提携し、長期に渡る合成燃料の研究と開発をサポートします。

Synhelion社は、空気と太陽光から合成ガスを製造する技術を研究開発しており、これを加工して、一般的なエンジンで使用できる燃料を作り出すことができます。製造時に空気中の二酸化炭素を結合させるため、化石燃料と異なり、排出ガスが発生しません。

この技術の現在の課題は大量生産で、これを解決するためにSynhelion社はスイスに新たな試験施設の建設を計画しています。これがスムーズに進むと、早くて2023年頃から合成燃料が生産されます。

この提携を通じ、チューリッヒ空港は二酸化炭素フリーの空港となり、将来的に航空業界の化石燃料を代替するプロセスの加速化に貢献します。空港の環境保護責任者は、二酸化炭素排出量の原因は飛行機ではなく、化石燃料であると指摘しています。

メニューを開く