KC-46A、2021年6月配備へ 鳥取県に協議申し入れ

KC-46A、2021年6月配備へ 鳥取県に協議申し入れ

ニュース画像 1枚目:アメリカ空軍 KC-46A
© U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Alan Ricker
アメリカ空軍 KC-46A

航空自衛隊が導入を予定しているKC-46A空中給油・輸送機が2021年6月、美保基地へ配備可能な状況になった模様です。これを受け、中国四国防衛局は2020年9月3日(木)、鳥取県に詳細な状況を説明するため、再協議を申し入れました。再協議では、配備の前段としてアメリカでの安全性の認定、アメリカ空軍での運用状況などを含め、KC-46Aの理解を深めてもらうため地元に説明します。

美保基地への空中給油・輸送機の配備を巡っては、中国四国防衛局が2016年9月、鳥取県に協議を申し入れました。これを受け、鳥取県は2017年3月、地元の米子市、境港市、鳥取県議会との協議を踏まえ、具体的な配備状況が整った時点で、再度の協議を求めていました。中国四国防衛局は今回、その準備が整った旨を県に伝えています。

鳥取県は今後、美保基地の立地自治体の米子市、境港市と意見交換を進めるほか、9月に開催される鳥取県議会で配備について議論する予定です。

航空自衛隊は、KC-46Aを2020年度に1機、2021年度に1機を配備する予定でした。しかし、KC-46Aの開発遅れも影響し、空自向け初号機は2019年9月に組み立てを開始している状況です。エバレット工場での作業は2020年7月時点、完成に近づいている様子もTwitterで確認されています。

空自は戦闘機部隊としてF-35AとF-35B、F-15近代化の能力向上などで航空優勢を獲得・維持できる質や量を確保し、これを支援するため、KC-46Aは空中給油・輸送機を1個飛行隊から2個飛行隊に増勢し、全体の能力向上に繋げます。

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