2020年度 航空観閲式、無観客で実施

2020年度 航空観閲式、無観客で実施

ニュース画像 1枚目:2014年の航空観閲式 会場 (B747‐400さん撮影)
© FlyTeam B747‐400さん
2014年の航空観閲式 会場 (B747‐400さん撮影)

百里基地で3年毎に実施されている航空観閲式は2020年度、無観客で実施されます。防衛省・自衛隊は2020年度、2021年度の観閲式は無観客で、最高指揮官の総理大臣の視察、訓示を実施する方針を示しました。2020年度は航空観閲式、2021年度は陸上自衛隊が主催する観閲式ですが、新型コロナウイルス、東京オリンピック・パラリンピックに伴い、従来の招待客の規模、多数の部隊参加での開催は困難としています。

2020年度は感染症対策を徹底しながら、多数の来客を招く航空観閲式は難しいとの判断です。さらに、2021年度は延期された東京オリンピック・パラリンピックの会場に朝霞訓練場が使用されるため、観閲式の実施が困難な状況です。

近年は日本周辺の防衛体制、多くの災害派遣任務など自衛隊の状況変化により、大規模な観閲式は部隊に大きな負担で、任務遂行能力に支障を生じかねない状況と、防衛省は説明しています。

こうした環境変化を受け、航空観閲式と観閲式は、それぞれ選定した特定の基地、駐屯地で、無観客による首相視察と訓示を実施します。2022年度観艦式は、実施要領を改めて検討し、これら実施した結果を踏まえ、2023年度以降の観閲式等の実施要領を検討します。

ただし、観閲式は自衛隊員募集の広報活動、広く国民へ自衛隊そのものの活動への理解を深める取り組みのため、映像配信を実施するなど工夫する方針です。

観閲式は、陸海空の3自衛隊が持ちまわりで、それぞれ3年に1度、例年10月ごろに実施されていました。陸自は朝霞訓練場、海自は横須賀基地を中心に首都圏の港から出航し相模湾、空自は百里基地でそれぞれ開催されていました。航空観閲式は、2017年は台風22号接近の悪天候のため、中止されていました。

この記事に関連するニュース
メニューを開く