GEアビエーションは2020年9月28日(月)、開発中のボーイング777Xに搭載するGE9Xエンジンについて、アメリカ連邦航空局(FAA)の認証を取得したと発表しました。GE9Xのテストエンジンは5,000時間弱、8,000サイクルの稼働を経て、認証手続きを完了しました。この試験ではGEアビエーションの747-400飛行試験機にGE9Xエンジンを搭載し、飛行テストが行われています。
GE9Xエンジンは、25年以上前にボーイング777に搭載されたGE90エンジンを改良したエンジンで、過去10年間に開発されたGEの先進的な技術を取り入れ、エンジン性能と効率性が改良されています。GE9Xエンジンは、GE90-115Bと比べ燃料消費量を10%削減し、同じ大きさのエンジンと比べ5%優れた燃費を達成する設計となり、排出ガスの低減も達成しています。
GEはボーイングと協力し、777Xの飛行試験プログラムを進め、商業飛行での運航開始に向けて注力しているところです。ボーイングは777X試験機を4機投入し、この機体向けにGEはGE9X試験用エンジン8基、試験用スペア2基を製造し、シアトルに納入しています。さらに、GE9Xの生産エンジン数基の組み立てもはじまっています。
現在、GEアビエーションは、長距離飛行の認可を得るETOPS認証のため、GE9Xエンジンの地上試験を追加で3,000サイクル、実施しています。さらにエンジニアたちが運航中のエンジンをサポートする準備を整えるため、成熟試験にも着手しています。