ボーイング777-300ER型機の機体記号(レジ)「JA733A」が2020年12月1日(火)、モハーヴェ空港に到着し、全日空(ANA)から退役したとみられます。羽田空港をANA9432便として離陸し、途中にアラスカ州のテッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港を経由し、モハーヴェ空港に向かいました。モハーヴェ空港は「飛行機の墓場」として知られ、退役機が解体され、部品取りまでの時間を過ごす場所でもあります。
「JA733A」は、2005年8月に初飛行し、ANAに2005年10月に納入され、2006年から2007年にかけ、国際線20周年に合わせ「ANA 国際線就航20周年」特別塗装機として運航されていました。主に国際線に投入されていた機材で、退役前は IOJ(Inspiration of Japan)塗装が施され、ファーストクラス8席、ビジネス52席、プレミアムエコノミーを24席、エコノミー166席を装着し、GE90エンジンを搭載していました。
ANAは2020年度に計35機を退役させる計画で、従来から計画していた7機に加え、コロナ禍への対応として国内線の中・大型機と国際線の大型機28機を早期退役させると発表しています。今回のモハーヴェへのフェリーフライトは、こうした中での退役とみられます。