フィンエアー、初めて自社で解体作業 A319で

フィンエアー、初めて自社で解体作業 A319で

ニュース画像 1枚目:ヘルシンキ空港での解体作業イメージ
© Finnair
ヘルシンキ空港での解体作業イメージ

フィンエアーは2021年2月中旬から3月下旬、または4月初旬にかけて、ヘルシンキ空港でエアバスA319型機の解体作業を実施します。フィンエアーの整備士たちが、エンジン、座席、着陸装置、アビオニクス部品など部品取りを実施後、機体を切断し、さらにリサイクルを実施する場所へと運びます。ヘルシンキ空港でフィンエアーの機体を自社整備士たちが解体作業を実施するのは、これが初めてです。

ハブ空港であるヘルシンキで機体の解体作業を実施することで、整備業務のコスト効率が向上します。パンデミックで整備士の通常業務が減少する中、整備士を雇用することも可能になります。こうした経済性への考慮に加え、持続可能性も検討した上でのプロジェクトとフィンエアーは説明しています。

同じA319でも機体記号(レジ)「OH-LVA」は、2020年12月にイギリス・コッツウォルズへフェリーされ、エア・サルベージ・インターナショナルが解体作業を実施しています。このように解体作業は他社で実施されてきましたが、フィンエアーでは今回、再利用を視野に入れた部品取りから解体作業まで管理し、通常のメンテナンス作業とは異なる事業に取り組みます。

航空機を構成するさまざまな部品は、飛行時の圧力への耐久性を確保するため、製造時から最大耐用年数が事前に決められています。このため、使用されている部品のリサイクルについても設計段階で考慮された作りとなっています。最近の新しい機種では98%が再利用できる部品で構成されており、A319でも約90%が再利用可能です。再利用に当たっても、各部品は検査、オーバーホールを経て安全性が確保されています。

メニューを開く