カンタス航空グループは2021年2月25日(木)、国際線の運航再開は10月下旬の見込みと発表しました。カンタス航空グループは2020年8月、国際線の定期便の再開計画を2021年7月と明らかにしていましたが、これをおよそ4カ月遅らせます。世界でももっとも厳しい新型コロナウイルス感染症への対策を講じているオーストラリア政府の対応を考慮した決定です。
カンタス航空、ジェットスターともに国際線の本格的な運航再開は、2021年10月下旬となり、国際線の供給座席数がコロナ前に完全回復は2024年までかかる予想です。このため、国際線に使用する機材、機種、運航便数などは減少が続く見通しです。
国際線の運航再開に向け、カンタス航空はデジタル・ヘルス・パス・アプリの利用を検討しています。国際航空運送協会(IATA)が開発を進めるIATAトラベル・パスは、カンタス航空が運航する国際線のオーストラリアへの帰国者向け便で試験的に使用されており、この評価が進められています。
なお、カンタス航空の国際線は2021年10月31日(日)から、シドニー発着のロサンゼルス、ロンドン、シンガポール、ヨハネスブルグ、羽田線、成田/ブリスベン線など、国際線就航の25都市のうち22都市の再開を計画しています。再開しない路線は、シドニー発着のニューヨーク、サンティアゴ、関西線の3路線ですが、運航再開の意思は示しています。当面は、提携航空会社とのコードシェア、またはワンワールドのフライトを利用するように提案しています。
ジェットスターは、国際線13路線のすべてを再開する計画です。便数は、国際線の需要回復に合わせ、増便などで調整される予定です。
■カンタス航空国際線就航地と豪州都市 羽田:シドニー 関西:シドニー 成田:ブリスベン バンコク:シドニー ジャカルタ:シドニー デンパサール:シドニー、メルボルン 上海・浦東:シドニー 香港:シドニー、メルボルン、ブリスベン シンガポール:シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース マニラ:シドニー ロンドン・ヒースロー:シドニー、メルボルン、パース ロサンゼルス:シドニー、メルボルン、ブリスベン サンフランシスコ:シドニー、メルボルン、ブリスベン ダラス:シドニー ニューヨーク・JFK:シドニー ホノルル:シドニー クライストチャーチ:シドニー、メルボルン、ブリスベン オークランド:シドニー、メルボルン、ブリスベン クイーンズタウン:シドニー、メルボルン、ブリスベン ウェリントン:シドニー、メルボルン ヌメア:シドニー、ブリスベン ポートモレスビー:ブリスベン、ケアンズ ナンディ:シドニー サンティアゴ:シドニー ヨハネスブルグ:シドニー