日本航空(JAL)は、羽田空港で試験導入中の遠隔操作ロボット「JET」に、360度のシームレスな映像を確認できるモニタリングシステム「フライングビュー」を搭載する実証実験を行いました。
「フライングビュー」は、4台の魚眼カメラを搭載し、カメラの映像から周囲360度の俯瞰映像を合成。表示された映像を自由な視点から見ることがきるシステムです。
JALが現在、羽田空港第1ターミナルに導入している遠隔操作ロボット「JET」は、コロナ禍において空港スタッフが自宅などから遠隔操作し、搭乗手続きや利用者からの問い合わせに対応しています。しかし、人やモノとの適切な距離を保ちながら、的確な案内を行うには、JETの周囲をより正確に把握する必要がありました。
今回、JETにフライングビューを搭載した実験では、人や設置物の位置、直感的な距離の把握、また人の表情や手荷物の識別、パスポート記載内容が確認できるかなどを検証。360度の俯瞰映像が表示されることで、飛躍的に操作性が向上することが確認されました。