成田国際空港(NAA)は2021年3月、NAAグループが排出する二酸化炭素(CO2)をネットゼロとする「サステナブルNRT2050」を設定しました。2016年4月に発表した2030年度までの中期目標「エコ・エアポートビジョン2030」を発展させた、2050年度に向けた長期的な目標です。
NAAは2030年度までの中期目標で、二酸化炭素を2015年比で30%削減、また成田空港から排出される二酸化炭素を発着回数1回あたり30%削減することを目指しています。これを2050年度までに、NAAグループが排出する二酸化炭素を炭素固定・除去などで相殺し実質ゼロに、また成田空港から排出される二酸化炭素を2015年度比で50%削減します。
具体的には、新たに建設・リニューアルする施設のカーボンニュートラル化、再生可能エネルギーの順次導入、航空灯火のLED化、業務用車両の低公害車化、施設整備により航空機の地上走行距離の30%短縮などを実施します。
また、持続可能な航空燃料(SAF)や、電気や水素で動く次世代型航空機を受け入れるためのインフラ整備なども推進します。