フランス海軍の強襲揚陸艦など、瀬取り監視活動へ

フランス海軍の強襲揚陸艦など、瀬取り監視活動へ

ニュース画像 1枚目:トネール(奥)とシュルクーフ(手前)
© Ministère des Armées
トネール(奥)とシュルクーフ(手前)

フランス海軍は2021年5月上旬から、強襲揚陸艦「トネール(L9014)」とラファイエット級フリゲート「シュルクーフ(F711)」を日本周辺海域に派遣します。国連安保理決議で禁止されている北朝鮮の船舶が関連する海上での積み替え、いわゆる「瀬取り」への対応で、東シナ海を含む日本周辺海域で警戒監視活動を行います。

フランス海軍による「瀬取り」関連での日本派遣は今回が3度目。ファルコン200哨戒機を2019年3月に派遣したことを皮切りに、同年5月にはフローレアル級フリゲート「ヴァンデミエール(F-734)」が活動しています。

「トネール」は、2021年4月5日(月)から4月7日(水)にかけてベンガル湾で実施された日仏米豪印の4カ国共同訓練「ラ・ペルーズ21」に参加し、護衛艦「あけぼの(DD-108)」と共同訓練を実施しています。また、5月4日(火)には「シュルクーフ」への洋上補給訓練を補給艦「ましゅう」が沖縄周辺で実施しています。

ニュース画像 1枚目:強襲揚陸艦「トネール」
© U.S. Marine Corps photo by Sgt. Wesley Timm
強襲揚陸艦「トネール」

「トネール」には、第4航空旅団の第1、3、5戦闘ヘリコプター連隊から編成された部隊が乗務しており、AS332シュペールピューマ、SA341ガゼルが搭載されていると見られます。この艦艇には、最大16機のヘリコプターを搭載可能です。「シュルクーフ」にもNH90、AS565パンテルが搭載可能です。

この2隻はフランス南部のトゥーロンを2月に出港、「ミッション・ジャンヌダルク21」としてアジアへ展開しています。今回の瀬取り活動前は、オーストラリア海軍と南シナ海で演習を実施しています。瀬取り監視活動中には、佐世保へ入港し、その後はフランスへ帰路の途中に那覇にも入港する計画です。この「ミッション・ジャンヌダルク21」は、7月14日(水)のパリ祭にあわせ、任務を終える予定です。

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