エアバス・ヘリコプターズは2021年5月25日(火)、H145のブレードを4枚から5枚に改修するアップグレードを実施したと発表しました。4枚から5枚へ改修するプロジェクトの初の事例で、DRFルフトレットゥング(ドイツ・エアレスキュー)の協力を得て、作業が行われました。改修したH145は2018年に納入され、ドイツのヴィリンゲン・シュヴェニンゲンを拠点に救急医療任務に対応しています。
5枚ブレードへのアップグレードは、エアバス・ヘリコプターズ社が発行するサービス・ブリテンに従い、作業が進められます。主なアップグレード作業はローターシステムの交換、コクピットに搭載されているHelionixアビオニクス・スイートの更新、新しい水平安定板の取り付けです。
ブレードを5枚化し、ベアリングレス構造のメインローター・システムへの換装で飛行中の振動が低減し、客室内の快適性が向上します。また、ベアリングレス構造のメインローター・システムにより、部品点数と点検項目が削減し、メンテナンスが容易になり、整備時間の短縮にもつながります。最大離陸重量は150キログラム増加しています。