エティハド航空、A350-1000をアブダビにフェリー 定期便投入か

エティハド航空、A350-1000をアブダビにフェリー 定期便投入か

ニュース画像 1枚目:A350-1000 イメージ
© AIRBUS
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エティハド航空は2021年5月22日(土)、エアバスA350-1000型の初号機をアブダビにフェリーしました。機体記号(レジ)「A6-XWB」として登録される予定です。この機体は、エティハド航空向けとして2019年に製造済みですが、フランスのボルドー・メリニャック空港に保管されていました。この機材に加え、さらにA350-1000を1機追加すると見られています。

コロナ禍以前から、エティハド航空は保有機材の整理、発注済み機材の変更を通じ、経営基盤の再構築に取り組んでいました。このため、発注済みのA350-900の40機、A350-1000の22機、計62機については、A350-1000の20機に契約分を変更。ボーイングと契約したボーイング777X型の19機もキャンセルしたと2019年に伝えられています。

経営基盤の整備に取り組む中、新型コロナウイルスの影響による需要急減から、超大型機のエアバスA380型機は運航ラインから10機を全て外しています。長距離路線は現在、ボーイング777-300ER型とボーイング787型で運航しています。このうち、777については、2021年にも退役させる方針も伝えられています。

A350-1000がフェリーされたことを伝えたブルームバーグは、エティハド航空のトニー・ダグラスCEO談として、長距離路線は787とA350に統一するとの今後の方向性も紹介しています。現在、エティハド航空は787-9を30機、787-10を9機、運航しており、A350とあわせ、比較的新しい2機種で長距離路線の運航を支えていく模様です。

A350-1000は2021年5月現在、ローンチカスタマーのカタール航空をはじめ、キャセイパシフィック航空、ヴァージン・アトランティック航空、ブリティッシュ・エアウェイズの4社が使用しています。各社の座席数は327席から335席を搭載しています。

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