シンガポール航空グループ、2050年までCO2排出実質ゼロ

シンガポール航空グループ、2050年までCO2排出実質ゼロ

ニュース画像 1枚目:シンガポール航空 A350-900
© AIRBUS
シンガポール航空 A350-900

シンガポール航空グループは2021年5月25日(火)、グループ全体の二酸化炭素排出量を2050年に実質ゼロを実現する目標を発表しました。事業全体で脱炭素化と持続可能な環境づくりに取り組みます。シンガポール航空、スクート、シンガポール航空カーゴの主力事業は次世代航空機への投資、運航効率の向上、持続可能な航空燃料などを使用した低炭素技術の導入、カーボン・オフセットの調達など目標達成を目指します。

脱炭素への近道は新機材の導入が最も直接的、かつ効果的な方法です。シンガポール航空グループは平均機齢5年10カ月で、新しい機材を揃えている航空会社グループの1つです。2020年は45機が退役しており、発注済みのエアバスA350-900型、エアバスA320neoファミリー、ボーイング777-9型、ボーイング787ファミリー、ボーイング737-8MAX型など燃費効率の良い次世代機へ更新し、排出ガスを旧型機比で最大30%削減します。

また、シンガポール航空は2020年、短距離路線のエコノミークラスで、新コンセプトの機内食を発表。搭乗客が多くの選択から食事を選べ、食器類は持続可能な紙容器、竹製のカトラリーが提供されています。

こうした変更で、使い捨てプラスチックを削減、容器の総重量も50%軽量化され、燃費の向上にもつながります。使用した食器類、食品廃棄物などはエコ・ダイジェスター装置で、化石燃料や石炭に代わる廃棄物由来のエネルギー・ペレットに生まれ変わっています。

さらに、シンガポール航空グループはシンガポールの全オフィスビルに太陽光パネルを設置。再生可能エネルギーの発電で、ビルの電力需要の最大18%、シンガポールの住居およそ2,300戸で1年間に使用する電力量を賄います。

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