エンブラエル190-E2、急角度進入の認可取得 ロンドン・シティで運航可能に

エンブラエル190-E2、急角度進入の認可取得 ロンドン・シティで運航可能に

ニュース画像 1枚目:ロンドン・シティ空港へ着陸進入するエンブラエルE190-E2
© Embraer
ロンドン・シティ空港へ着陸進入するエンブラエルE190-E2

エンブラエルは2021年6月3日(木)、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)からエンブラエル190-E2が急角度進入の認可を得たと発表しました。ロンドン・シティ空港で定期便を運航するため取得必須の認可で、都市部など発着時の運航条件が厳しい空港でも運用可能になります。

ロンドン・シティ空港を利用する航空会社では、ブリティッシュ・エアウェイズ傘下のシティフライヤー、KLMオランダ航空傘下のシティホッパー、LOTポーランド航空、アリタリア航空、TAPポルトガル航空傘下のポルトガリア航空などがエンブラエル製の航空機を利用しています。こうした航空会社がE190-E2を導入する準備として、今回の認証取得となりました。

急角度進入の認可により、降下角度は最大5.5度まで上げることができます。これにより、空港周辺地域の騒音を低減できます。E190-E2ではソフトウェアのアップグレード、この機能に対応する「急角度アプローチ」のスイッチをコクピットのコントロールパネルに設置し、対応が可能になります。この機能を追加することで、ロンドン・シティ空港で運航が許可されているパイロットは、新たな訓練を実施する必要はありません。

E190-E2は、ICAOで2013年に採択されたチャプター14規制の騒音証明制度に基づいた型式証明の認証を受けており、単通路機でも最も低い騒音の発生に留められることが確認されています。これにより、ロンドン・シティ空港では現在運航されているエンブラエル190と比べ、E190-E2は騒音を63%抑制できます。さらに、性能面では航続距離が4,000キロメートル(km)超で、イスタンブール、カサブランカ、モスクワなどにも就航でき、新たな路線の開拓も期待されています。

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