DX銘柄2021にJAL選出、DX注目企業にはANA

DX銘柄2021にJAL選出、DX注目企業にはANA

ニュース画像 1枚目:JALが中期経営計画で掲げるDX
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JALが中期経営計画で掲げるDX

経済産業省と東京証券取引所は2021年6月7日(月)、共同で「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」を選定しました。航空会社では日本航空(JAL)がDX銘柄、ANAホールディングスがDX注目企業に選ばれています。また、航空関連の事業を手がける企業として、DX銘柄では日本貨物航空を子会社に持つ日本郵船、航空機リースを手がける東京センチュリー、DX注目企業では航空関連事業も手がける三菱重工業が選出されています。

優れた情報システムの導入、データの利活用だけにとどまらず、デジタル技術を前提としたビジネスモデルの変革、経営の変革にチャレンジし続けている企業として「DX銘柄2021」28社と「DX注目企業」20社が選定されました。さらに、新型コロナウイルス感染症を踏まえ、デジタル技術を利活用し、優れた取り組みを実施する企業を「デジタル×コロナ対策企業」として11社選出しています。

このうち、DX銘柄に選出されたJALは、既存の航空サービスの深化と新規事業の取り組みが評価されました。具体的には、(1)「JAL イノベーションプラットフォーム」の構築、(2)利用者1人1人に合わせたサービスを可能にする顧客データ基盤の構築と活用、(3)MaaS・空飛ぶクルマ・ドローンなど新規事業への挑戦、(4)新型コロナウイルス感染拡大防止の非接触・非対面の取り組みが評価されました。

特に、非接触・非対面では、チェックイン端末のタッチパネルの非接触化、アバター式リモート接客、モバイルアプリの活用など、テクノロジーを活用した新たな非対面サービスを実施しています。

DX注目企業に選出されたANAホールディングスは、コロナ前後で有人を中心としたサービスモデルから脱却し、デジタルを活用したセルフ化・パーソナル化、非接触・衛生、ESGなどを実現する新たなビジネスモデルに移行を目指した取り組みを進めている点が評価されました。具体的な取り組みとして利便性の面にも配慮し、利用者自身の端末を活用したデジタルエクスペリエンスの向上、ロボットによる案内、自動搬送ロボットを導入しています。さらに、係員が対応する人的サービスと、ベストミックスの実現をめざしています。

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