エールフランス航空、長距離機材更新進む A350の10機目受領

エールフランス航空、長距離機材更新進む A350の10機目受領

ニュース画像 1枚目:エールフランス航空 A350-900 イメージ
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エールフランス航空 A350-900 イメージ

エールフランス航空は2021年6月18日(金)、最新鋭機のエアバスA350型、10機目を受領しました。この機体はA350-900型で、機体記号(レジ)「F-HTYK」として登録されています。愛称は、ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏の都市、「オービュッソン(Aubusson)」と名づけられています。

エールフランスは、エアバスA380型を退役させ、環境に優しい機材導入を進めています。A350は長距離路線用の機材で、保有するエアバスA330型、ボーイング777型など前世代の機材と比べCO2排出量は25%削減を実現しています。エールフランスは近く、11機目のA350、レジ「F-HTYJ」、愛称「カンヌ」を導入し、機材更新を進めます。

最新のA350導入は、CO2排出に加え、消費燃料25%を削減します。この節減は、機体に複合材、チタン、軽量素材などを使用している胴体など、機体を構成するさまざまな部品軽量化から実現されています。騒音は40%低減されています。エールフランスはA350を計38機発注済みで、2025年までに導入する計画です。これにより、長距離路線の機材を近代化します。

エールフランスのA350は、ビジネスクラス34席、プレミアム・エコノミー24席、エコノミー266席、計324席の仕様です。A350の特徴は、従来より30%大きな窓が採用されており、機内は与圧システムが最適化され、定期的に空気が入れ替えられ快適な機内空間が保たれます。また、フライトの場面に応じた照明の変化などで時差ぼけ軽減の機能も果たしています。

このほか、短・中距離路線の機材では、エアバスA220型を60機発注済みで、1機目は9月に納入される予定です。機材更新で、環境への影響軽減に取り組みます。

なお、A350はこれまでの10機、全てにフランスの地方都市の愛称が付けられています。「オービュッソン」はクルーズ県の都市で、世界的にはタペストリーの町として知られています。15世紀から続く産業で、現在でも芸術的、かつ精巧な仕事で定評があります。エールフランスはエアバスA350初号機「F-HTYA」に「トゥールーズ」の愛称を付け、フランスの都市名を機体に付与する伝統を復活させています。

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