GEキャピタル・アヴィエーション・サービス(GECAS)は2021年6月28日(月)、ボーイング777-300ER貨物機(SF)改修プログラム「ビッグツイン」で3機分を追加発注しました。旅客機を貨物機に改修する計画で、作業はイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)が対応します。GECASは、777-300ERSF改修プログラムから累計18機を確定発注し、現在のオプション権は12機となりました。
GECASが確定発注に切り替えた3機のうち、2機はカリッタエア向けとなります。GECASはカリッタエアとすでに3機を引き渡す契約を締結しており、今回の発注分で5機に拡大します。カリッタエアは、777-300ERSFを初めて運航するローンチカスタマーです。
GECASは、貨物需要の伸びに合わせ、貨物専用機の需要も拡大し、この流れを受けて長距離かつ大容量の貨物搭載スペースを持つ次世代機への引き合いは強いと見ています。ローンチカスタマーのカリッタエアは、777-300ERSFの大容量のスペース、旅客機としても経済性に優れた燃費の実績があり、導入により提供スペースの拡大による売上増の期待、環境配慮などメリット享受できると分析しています。
777-300ERSFプログラムは、GECASとIAIが共同出資し2019年10月にスタートし、追加型式証明書(STC)取得まで3年の計画です。すでに1機目がテルアビブのIAI施設で改造キットを使い、試作機の作業が行われています。